行商人ロレンスは狼の耳と尻尾を持った美しい少女と出会う。豊作を司る神ホロだと名乗る彼女をつれてロレンスを旅をすることに……
第12回電撃小説大賞銀賞受賞。「このライトノベルがすごい2007」で1位を獲得。
『ある日、爆弾がおちてきて』と同様、「このライトノベルがすごい2007」を参考に読んでみた。
単純におもしろい作品である。
そう感じた理由のひとつはやはりホロのキャラが生かされていることにあるだろう。
男を手玉に取る感じのキャラのロと、世間的に見るなら普通のキャラのロレンスとの掛け合いがおもしろい。この手の構図はボーイ・ミーツ・ガールものでは往々にして見られるものだが、それはそれで楽しいものがある。
ストーリーは経済を主としているのが目を引く。
お話の構造としては何てこともなく、サプライズもない。文体が冗舌なのも引っかかる面がある。だが、きっちりと物語が組まれているため安定して読むことができたのは印象深い。
はっきり言ってそれ以上の感想は湧いてこないのだが、エンタメなんてそれで充分なのかもしれない。
評価:★★★(満点は★★★★★)
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